意地悪なキミに、スキをあげる。
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放課後デートしてたときだった。
「兄ちゃん!」
「………湊」
学校近くの喫茶店でお茶をしていたら、後ろから見知った声がして…。
湊くんと、あの女の子だった…。
あたしが勝手に鍵を渡したって誤解した、あの女の子…。
あのときは横顔だったからわからなかったけど、
すごく小さくて可愛い子だったんだ…。
「兄ちゃんもデート?」
「まぁ、そんなとこ」
「俺も! 兄ちゃん席詰めて」
4人掛けの席に2人で座っていたあたしと朝陽さんは
隣に湊くんと、湊くんの彼女さんを入れるためにちょっと移動。
「なんでここ座るんだよ」
「いいじゃーん。こないだ蘭が迷惑かけたみたいだし、ね!」
…蘭、そうだ、蘭ちゃんだ。
というか!
なんで湊くんがそれを?!