意地悪なキミに、スキをあげる。
後から教室に入ってきた祐希奈に必死に頼み込んで教えてもらってなんとか終わった…。
本当に数学ってわけわかんない…。
数学に集中してて気がつかなかったけど、教室はもうみんながいてザワザワしてた。
「朝陽さん、しばらく忙しくて連絡取れないんだって〜」
数学のワークの上に顎を乗せて、小さくため息をついた。
会いたい…。
「しばらくってどれくらい?」
「2週間」
「図書館は?」
「行かない、でおこうかな…」
これから、朝陽さんにも会えず、声すら聞けないって思うと
気が重いなぁ…。
「じゃあその2週間!!!あたしとアヤちんと思いっきり遊ぼっ!!!」