意地悪なキミに、スキをあげる。
それから二週間、14日間あったっていうのに、
10日くらいは一緒にいたんじゃないかっていうくらい一緒にいた。
初めて食べ歩きをしたり、
放課後にカフェに行ったり
中学生にはなかったことができて、すごく楽しかった。
だから、朝陽さんのことはあまりネガティブに考えなくてすんだ。
「あ〜席着けよ、お前ら〜」
先生が出席簿で机をドンドン叩く音がうるさくて、みんなが席に着く。
席が近い祐希奈とアヤとずっとしゃべってた。
だからそこに……
あの人ががいた、なんて
気づかなかった。
「今週から2週間、教育実習生がいるからなー! えーと、東葉大学の…」
「…っ、あお!!!前!前みて!!」
「へっ?!」