意地悪なキミに、スキをあげる。
「え………っ」
息が止まったかと思った。
何で…
なんで?
どうしてここに
朝陽さんがいるの?
細身のスーツを着て、茶色かった髪が黒になっていて
いつもより自然に整えられた髪の毛。
湊くんに見せるような爽やかな笑顔。
「はぁっ!!!!」
朝陽さん!!!!
と叫ぼうとして、口を手で覆った。
これ…
言ったら…やばいやつじゃないですか?!
祐希奈とアヤも目が点で、体が硬直して動かない…。