意地悪なキミに、スキをあげる。
「東葉大学 心理学部心理学科からきました。 久遠朝陽です。2週間このクラスで過ごすことになりました。よろしくお願いします」
朝陽さん、こんな長くスラスラ話せたんですかって聞きたいくらい別人…。
でも、それよりもなにも
あたしが聞きたいのは
なんでここにいるかってこと…。
教育実習?!
そんなの聞いてないです!!!
「なに…アレ。なんかの冗談?」
「朝陽さんやることこえー…」
苦笑しながら朝陽さんをじっと見つめる2人。
あたしはなんだか、怖くてチラチラしか見えません…。
「じゃあせっかくだし、久遠せんせーに出席とるのお願いしようかな」
すでにカッコイイって声が上がってる朝陽さんからの出席の確認は女子たちを騒がせた。