意地悪なキミに、スキをあげる。
黒板に説明を書いて、担任よりもわかりやすい数学。
テストのときに、あたしに教えてくれたみたいな厳しい口調とは違う…。
そんな朝陽さんをぼーっと眺めていたら、
今は練習問題をやる時間だったみたい…。
朝陽さんがこっちに来ました…っ。
「聞いてた?白崎さん」
「へっ、あ…聞いてましたっ!」
ニコッと笑った朝陽さんの悪戯そうに笑った顔が恐怖です!!!
「じゃあこの問題当てていい?」
「いやです!!!」
「………………話はちゃんと聞いてようね?」
朝陽さんの後ろに、どんよりとした黒いオーラが見えて
小さく『ひっ…』って声が出た。