意地悪なキミに、スキをあげる。




黒板に説明を書いて、担任よりもわかりやすい数学。



テストのときに、あたしに教えてくれたみたいな厳しい口調とは違う…。




そんな朝陽さんをぼーっと眺めていたら、

今は練習問題をやる時間だったみたい…。



朝陽さんがこっちに来ました…っ。




「聞いてた?白崎さん」

「へっ、あ…聞いてましたっ!」




ニコッと笑った朝陽さんの悪戯そうに笑った顔が恐怖です!!!




「じゃあこの問題当てていい?」

「いやです!!!」

「………………話はちゃんと聞いてようね?」




朝陽さんの後ろに、どんよりとした黒いオーラが見えて

小さく『ひっ…』って声が出た。




< 206 / 309 >

この作品をシェア

pagetop