意地悪なキミに、スキをあげる。
怒りながら身を乗り出していたら、
ポンポン
って、2回頭に触れた、大好きな朝陽さんの手。
頭がどんどん熱くなっていって、それは顔にまで伝わっていって…。
「じゃあまた明日な」
って。
当たり前のようで、
あたしたちにとっては当たり前じゃないあいさつにドキッと胸が跳ねた。
「はい…、また…明日…」
小さくつぶやくと、ふんわりと笑っていた朝陽さんがあたしを捕らえていた。
明日も会えるっていうのに、離れたくない…。
そんなワガママを胸に秘めて、家の中に入った。