意地悪なキミに、スキをあげる。
「ハンバーグよりもお前を食べたいんだけど」
「っ?! あっ…え?!」
そんなことを真顔で言う朝陽さんはきっと多分本気なんだと思います…。
どうしたらいいかわかなくて、目を泳がせながら朝陽さんを見ていたら
朝陽さんが立て膝になって、スッと腰に手が伸びてきた。
「嘘。 そんなことしたら俺ほんとに犯罪者になるから」
「…はぁ…」
「あおと付き合うって決めた時から、ちゃんと待つって決めてたよ」
朝陽さんとは思えないような発言に、あたしはただ目を丸くした。
「ぁ…ありがとうございます」
「ん… でも半分だけ犯罪者になるよ」
え?
と言うのはもうすでに遅くて、
朝陽さんの顔があたしの唇、頬、耳たぶへと移動していった。
あ……っ、うぅ。
どうしたらいいのかわからないです…。
ただギュッと目を瞑って、朝陽さんにされるがままだった。