意地悪なキミに、スキをあげる。




耳たぶにキスされたり、甘噛みされるのなんて初めてで…っ。




「…っ、ん…ゃだ…」




あまりにもくすぐったくて身をよじると、朝陽さんのフッと笑った声が聞こえた。




「やだじゃないよね」




からかうような口調と、
あたしの髪の毛を耳にかける指先にドキンと胸が跳ねた。




「あお」

「…はい…っ、」

「すき?」

「………すき、です…」




もういやです…。




体が熱くて、今ものすごく
朝陽さんに抱きつきたい…。


あたしも朝陽さんに触れたいです…。




「朝陽さんっ、もっかい…ぎゅー…」




すきが

溢れちゃう。




< 265 / 309 >

この作品をシェア

pagetop