意地悪なキミに、スキをあげる。
すきが溢れたっていい。
それはきっと、
朝陽さんが全部拾って受け止めてくれるから。
「おまけ」
「…っ!」
ちゅっ、と一瞬だけ触れた唇に確かに感触が残った。
…不意打ちは…恥ずかしいですよ…。
相変わらず真っ赤な頬に両手を当てて、リビングに戻った。
……宿題して熱冷まそう…。
「いい匂いがする…」
宿題を済ませていたら、
あまりにもいい匂いがしたからフラフラとキッチンへ向かった。
「お腹空きました〜…」
「もう出来た」
お皿に盛り付けられたハンバーグ。
「美味しそう〜っ!!」
「今ソース作ってるからあと少し待って」
「ソースまで作るんですか?!」
「……まぁ」
「主夫ですか…っ!」
朝陽さん、本当に女子力高いです…。
あたし、負けてます…。