意地悪なキミに、スキをあげる。
がっくりと肩を落としたあたしをフォローするように
「今度は一緒に作るか」
と、ハンバーグにソースをかけながら笑った。
朝陽さん優しい…。
朝陽さんといると、
ドキドキが止まらない。
心臓が落ち着いてくれないんです。
パクッと口に入れたハンバーグは柔らかくて、ソースとよく合ってた。
やっぱ1人暮らしも3年くらいになると、すごいんだなぁって思い知らされます。
実家暮らしのあたしは本当に何にも出来ないんです。
簡単な料理と、バレンタインの時に作るようなお菓子。
お母さんに料理教わろう…
そう決心した。
朝陽さんに恥ずかしいところ見せたくないですからっ!!
「朝陽さんっ」
「ん?」
「美味しいです!とっても!!」
頑張ろう。
あたしも。
口いっぱいにハンバーグを頬張りながら、幸せを感じた。