意地悪なキミに、スキをあげる。
「それもいいかもね! じゃあ手紙書きたい人は書くってことで…」
どんどん話し合いが進んでいく中で、
あたしは朝陽さんに何を書こうかずっと考えてた。
まずは数学に対してのお礼でしょ?
それからあたしの気持ちでしょ?
これからもよろしくお願いしますってことでしょ?
あれれ?
これ、ただのラブレター……?
はっとそんなことを思って、1人で勝手に赤くなった。
こっ、これは教育実習が終わっちゃうからお世話になりました!って手紙で、
決して朝陽さんがだいすきです!
って言うための手紙じゃない…し…。
うわーっ。
でも考えても結局、朝陽さんだいすきで終わっちゃう…。
でも、手紙は朝陽さんしか読まないし、いいよね?