意地悪なキミに、スキをあげる。
学校に朝陽さん




朝陽さんがいなくなってしまった学校。




2週間前の生活に戻っただけだっていうのに、なんか物足りない。




慣れって怖い…。




「つまんない顔してるー」

「あおの頭ん中っていっつも朝陽さんだよな?」




次の日の昼休み。


ご飯を食べ終わって、机に頬杖をついていた。



自然と出てきてしまうため息。




暑い教室内がさらにあたしにダメージを蓄積させる。




「あおと祐希奈〜世界史のプリント集めるの手伝って〜」


「「はーい」」




委員長に手伝いを頼まれて、近くの席からプリントを集め始めた。




「うちらよく委員長にパシられるね」

「まぁ…委員長は先生のパシリだし手伝ってあげようよ」




コソッと祐希奈とそんな会話をして、集めたプリントを委員長に渡した。



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