意地悪なキミに、スキをあげる。
番外編 * 朝陽side
《朝陽》
封筒に書かれたあおのちっこい字。
『朝陽先生へ』
あえてあおの手紙だけ職員室では読まなかった。
俺が……
ダメになりそうだったから。
あおに今すぐ会いたくなってしまうような予感がしたから。
あの小さい体を、全部俺で包んであげたいと思ってしまいそうだから。
「変わったな…俺」
友大に散々『性格変わりすぎだろ?!』って驚かれた記憶が新しい…。
お前は黙っとけっつの。