意地悪なキミに、スキをあげる。
一通り案内をしてもらってから、祐希奈とアヤに連絡した。
もう朝陽さんと別れなきゃいけないかと思うとちょっと寂しい…。
いやいや、
でも会えたことが奇跡なんだから…。
それに、朝陽さんも一緒に待ってくれてる。
「あの2人おっせぇな」
「あ、あのっ、待つだけなら大丈夫なので、朝陽さんはお友達のところに戻った方が…」
「別にいいよ。またお前が迷子になったら世話すんの俺だし」
けなされてるのに、なぜかキュンときた…。
心理学部の棟にあるカウンターに肘をついて、外を見てる朝陽さんの横顔にウットリ。
……かっこよすぎ…。
「なぁ」
「はいっ!」
「あのアヤって奴、友達?」