意地悪なキミに、スキをあげる。
アヤ?
「友達ですよ。いつも祐希奈とアヤと一緒にいます」
「男と女の友情ねぇ……」
「何か言いました?」
「別に」
あたしも朝陽さんの真似して、カウンターに頬杖ついてみた。
同じ景色見てる…。
それだけで嬉しい…。
オープンキャンパスに連れてきてくれた祐希奈に感謝だよ!
そのとき、片手で握っていたケータイが震えた。
「え?」
ケータイの中に表示された意味わかんない文字たち。
【アヤ連れて先帰るね〜^ ^!朝陽さんに他も案内してもらっちゃえ!】
………先に…帰った…?
「なんかあった?」
頭が真っ白になりながら、やっと一言だけ発した。
「祐希奈とアヤ…先に帰ったみたいです…」
「はぁ?」
非常にヤバイ…です。