意地悪なキミに、スキをあげる。




もうヤダ……。


俺あいつ嫌い。死ぬほど嫌い。



無理。超嫌い。



あおにケータイを返すと、悲しそうな顔された。



いや…俺悪くないんだけど。



「……帰るぞ」


「えっ?」


「帰り方知らねぇんだろ。送る」



送ってやるよ、って言いたかったけど、そう言ったら完璧泣かれる気がする…。



ていうか高校生だろ…。



帰り方くらい自分でさ…調べてさ…



って、あの女がいたら必要ないか。



無駄にリーダーシップとかしそうだし。



「オープンキャンパスのお手伝いはもういいんですか…?」


「適当に俺の友達に頼むからいい」


「すいません…色々と…」



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