意地悪なキミに、スキをあげる。
「彼女いない」
「えっ?!」
「何そんなに驚いてんの」
ということはあたし…玉砕してない…?
流し目で睨むようにあたしを見る朝陽さんを見上げる。
嘘だ…本当にいないの…?
ドキドキしていた心臓がホッとして、妙な安心感…。
「いると思ってたので…安心しました…」
「…安心?何であおが安心すんの」
はっ!!
「いっ今のはナシです!!聞き流して下さい!!!」
安心しすぎて気が抜けた!!
朝陽さんに彼女がいなくて安心したなんて、これこそ自爆行為…。
死ねる……。
「まだ止みそうにねぇな」
「そうですね……」
あたしはそんな雨を気にしている場合じゃないんです!!
恥ずかしくて…死にそう、です…。