意地悪なキミに、スキをあげる。




「さむい…死ぬ…っ…」



両腕を抱えて、歪んだ顔をする朝陽さんを強制連行します。



「お風呂いきますよ」


「は…っ?」


「温まらないとだめです。靴脱いで下さい!」



靴を脱いでうちに上がった朝陽さんを、お風呂場に押し込んだ。



「後から着替えは持っていきます。とにかく今は温まって下さい。文句ならそれから聞きますから!」




ドア越しにそう叫んで、脱衣所を出た。



お父さんの服でごめんね朝陽さん…。



なるべくダサくないやつ選ぶから…。



それから床暖房つけたり、ストーブつけたり、とにかく部屋を温めた。



あと、朝陽さんの服乾燥機かけなきゃ…。


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