意地悪なキミに、スキをあげる。



お湯を沸かして紅茶を入れようとしたら、お父さんの服を着た朝陽さんが現れた。



お父さん、オシャレでよかった…。



クローゼット開けて見たら、お父さん世代では着ないようなキレイめな服が入ってた。



「お前の父ちゃん若いな…」


「年は普通ですよ。若作りしてるだけです。…紅茶でいいですか?」


「あ、うん…」



なんだか元気のない朝陽さんが新鮮です…。



「ちゃんと温まってきましたか?」


「…ん」


「…何で元気ないんですか…?」


「…ん」


「あたしの話…聞いてますか?」



肩にタオルをかけたまま、髪からポタポタ落ちる雫。



朝陽さん…どこ見てるの?



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