意地悪なキミに、スキをあげる。
「あたしは…ずっと…朝陽さんが好きだったんです…!
図書館にいっぱい来てたのも、朝陽さんに会いたい、からで…」
あぁ!!
もうこうなりゃヤケ!!!
「会いたいから、朝陽さんに会いに来たんです!!!
会いたいからオープンキャンパスにも行ったんです!!!
朝陽さんが好きだからっ…家に上げたんです…っ!!」
涙から溢れ出す涙のせいで、化粧がヤバイことになってるとか、そんなのもうどうでもいい。
だんだん朝陽さんに強く抱きしめられている気がして、もう我慢出来なくなった。
これじゃあまるで…大泣きした子供です、あたし…。
「来るななんて言ってごめん…俺だって会いたかった…」
夢じゃないかと思った。
だって、今朝陽さん、
『俺も会いたかった』って…。