意地悪なキミに、スキをあげる。









「朝陽さん朝陽さ〜んっ!!」


「静かにしろって…」



苦痛な授業に堪えて、この地にやって参りました!!



こここそ、東図書館という名の私の聖地でありますっ!!



朝陽さんに飛びつくあたしに、既に呆れた顔の朝陽さん。



今日も最高にカッコいいです!!




「朝陽さんっ、差し入れです!!あったかいコーヒーです!!」




朝陽さんの前に出したらびっくりした顔をして、笑ってくれた。



…選択ミスではなかったみたい!



「ほっぺ…つめた…」



ピトッとほっぺたに朝陽さんの手が…っ!!



「あ…、う、朝陽さん…?」


「あの席が一番暖房当たるから」




朝陽さんの視線の先に、いつもは誰かが座っている人気の席。



でも…。



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