いつか君にあえたら
堕ちた天使と昇った悪魔
日常に変化が訪れました。
明日が来ても明後日が来ても、世界は一つだし、一日は24時間だ。つまり、私という人間は明日が来ても明後日が来ても私一人だし、生きることのできる時間…つまり生まれてから死ぬまでの時間は、どうやったって変わらない。人生は決まってるんだ。「奇跡」なんてそんなくだらないもの信じている暇はない。それに「奇跡」なんて信じたって起きるわけないじゃない。
「え!コンサートのチケット当たったの!?」
「まじで!?ちょー奇跡じゃん!!」
そんなの奇跡なんかじゃない。神様かなんかが決めたシナリオの中のイベントの一つなんだ。ひねくれてるなんて思わない。だってきっとそれが事実。そう信じてこの19年間。私は大学生になった。一人暮らしも始めた。
すべてはシナリオ通り。
…のはずだった。
「「神守 陽葵(カミモリ ヒマリ)。」さん。」
この二人の
「はい。」
「あなたを」「お前を」
「「助けに」」
「きた。」「きました。」
悪魔と天使によって
「あなたは」
「あのクソヤローに」
「運命を無理やり差し替えられてしまって」
「今日、死んじまう。」
私のシナリオは全く変わってしまった。