君と過ごした100日間は。
今日の帰りも、雪菜はいろいろな話をしてきた。
でも今日の雪菜は少し違っていた。
今日も仲良く笑いながら話しているはずなのに、今日の雪菜はその笑顔のあとに、何か悩んでいるような顔に変わっている。
何か悩み事でもあるのかな・・・?
聞いてあげたいけど、まだ会って1ヶ月も経ってないのに、しかもただ一緒に帰ってるだけの仲だから、自分から言うのは迷惑かなって思った。
「・・・あのね!」
自分の心を読まれたのか、あっちから話しかけてきた。
「な、なに?」
「芦川くん、転入してきたとき、双子の妹を探しに来たって言ってたよね!?」
「え、あ、うん」
確かそんな嘘言ったような・・・。
でも、今更なんで・・・?
「私も・・・なの」
・・・・・・。
え?
「私は、双子じゃないと思うんだけど・・・、私もお兄さんを探してるの」
それ、って・・・。
雪菜は、僕のことを探してるってこと・・・?