君と過ごした100日間は。


今日の帰りも、雪菜はいろいろな話をしてきた。

でも今日の雪菜は少し違っていた。

今日も仲良く笑いながら話しているはずなのに、今日の雪菜はその笑顔のあとに、何か悩んでいるような顔に変わっている。

何か悩み事でもあるのかな・・・?

聞いてあげたいけど、まだ会って1ヶ月も経ってないのに、しかもただ一緒に帰ってるだけの仲だから、自分から言うのは迷惑かなって思った。


「・・・あのね!」


自分の心を読まれたのか、あっちから話しかけてきた。


「な、なに?」

「芦川くん、転入してきたとき、双子の妹を探しに来たって言ってたよね!?」

「え、あ、うん」


確かそんな嘘言ったような・・・。

でも、今更なんで・・・?


「私も・・・なの」


・・・・・・。

え?


「私は、双子じゃないと思うんだけど・・・、私もお兄さんを探してるの」


それ、って・・・。

雪菜は、僕のことを探してるってこと・・・?

< 22 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop