君と過ごした100日間は。
家族
雪菜の“兄”の話を聞いた日から、すでに1週間がたっていた。
ということは、一緒に帰り始めてから、4週間がたっているということだ。
僕が転入してきてから、雪菜と過ごす時間がすごく長く感じる。
10年も雪菜と会っていなかったから、そう思い込んでるだけかもしれないけど。
今だに雪菜と学校で過ごしているということが、夢だと思ってしまう。
それぐらい会えるのが嬉しかった。
でも、それ以上の悲しみを、これから感じてしまうなんてことは、僕は心の隅でわかっていた。