君と過ごした100日間は。


僕は、ちょっと固めのブレザーを腕に通して、新しい教科書の入った鞄を持って、部屋を出る。

一階に降りると、すでに起きているお父さんが、朝ご飯を用意して待っていた。


「おはよう、蓮斗」

「おはよう」


たった4文字だけ言って、僕は食卓テーブルの椅子に座る。

そして、マーガリンが塗ってある食パンを口に持っていく。


もうそろそろ家を出る時間になる。

雪菜に会えるかな・・・。

会えたら君は、僕のこと“蓮斗”って呼んでくれるだろうか・・・。

なんて緊張感を持ってしまう。

それに、本当に僕の行く学校に、雪菜がいるのかな?

・・・なんか不安になってきた。


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