君と過ごした100日間は。
いつもの道
いつもの道。
いつもの風景。
ぼーっと歩いていたら、普段視界に入ってないものも、視界に入ってくる。
いつもは、お父さんと朝話しすぎて、遅刻ギリギリだから、走ってるけど、今日は時間にも余裕がある。
今日の朝、僕が一階に降りても、お父さんは何も言ってこなかった。
いつもは会話があるはずなのに、今日は静かだった。
物の音だけが部屋に響く。
こんな気まずい空気なのは、やっぱり昨日のことがあったからだろうか。
だから、今日は何も会話がないため、すぐに食べ終わり、時間に余裕を持って家を出た。
こんな時間に歩くのは何回目だろうか。
転入してきてから、2回ぐらいかな。
歩いてると、結構長い距離なんだな。
走ってないと、無駄なことばかり考えちゃうんだな。
・・・・この時間暇だな。
なんて10分以上も、こんなこと考えていた。
長い時間考えてたから、僕の目の前には学校があった。
ホームルームが始まるまで、まだ時間があるのに、もう半分以上のクラスメイトが来ている。
それは下駄箱を見てすぐわかるほどだった。
雪菜、来てるかな・・・。
上靴を履いて、僕は長い階段をのぼり始める。