君と過ごした100日間は。
教室の扉を開けると、クラスにいたほぼ全員の人が、こっちを向いた。
そして、一番最初に聞いた言葉が・・・。
「あれー? 蓮斗、今日は遅刻ギリギリじゃないんだなぁ!」
一人の男子がそう言うと、他の人も“ホントだー!”と、言ってくる。
僕はそんな言葉を笑って流したあと、自分の席に向かう。
「蓮斗くん! 早くない?」
席に座って、鞄の中にある教科書やノートを机の中に入れてる途中、隣で雪菜と話していた高橋さんが、僕に気づいて話しかけてくる。
「まぁね。 今日、朝ご飯早く食べ終わって」
「え! じゃあいつも蓮斗くんが遅刻ギリギリに来る理由って、朝ご飯を食べてるから!?」
わはははと高橋さんが笑っていると、つられて雪菜もクスクス笑い始めた。
違くないけど、違うのに・・・。
しかも雪菜まで・・・。
「芦川さんまで笑わないでよ」
「だ、だって・・・。 ふふっ・・・」
「まぁまぁ蓮斗くん! そんな困ったような顔しないの!」
困ってるっていうか、雪菜にこんなことで笑われてることに、少し悲しい。