君と過ごした100日間は。



「雪菜は、好きな人とかいないの?」

「・・・へ?」


驚きで心臓が爆発しそうになった・・・。

いきなりなんてこと言うんだ、この子は。


「ねぇ、どうなの?」


美優が体を近づけてくるたびに、私は徐々に焦りだす。


「えっと、どうだろ・・・。 いないかな・・・?」

「・・・・」

「み、美優?」

「嘘でしょ」

「え?」


美優は、体を私から離したあと、ため息をついた。

そして、また真面目な顔でこっちを向く。


「雪菜、蓮斗くんのこと好き?」

「はぁあ?」


美優、いきなりどうしたの?

なんでそんな顔で聞くの?


「私、芦川くんは好きじゃないよ。 でもなんで? いきなりどうしたの?」

「うーん・・・」


美優はそううなってから、再び笑顔になる。


「そっかぁ。 まぁ、好きな人がいないならいいよ。 もしかしたら好きな人いるのに、教えてくれないのかと思っちゃってさっ!」

「えぇ?」



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