君と過ごした100日間は。



「でもよかった! そしたら、雪菜はまだフリーだね!」

「なにがいいの・・・」

「雪菜に置いてかれたら嫌だしっ」


なっ・・・。


「さいてーっ!」


あはは、と美優は笑ってるけど、私はすねたフリをして、窓を向いた。

あ、確かここからは、中庭が見えたんだ。

後期が始まる前に席替えしたとき、始めて知ったんだよね。

私は、中庭を見てると、無性に行きたくなった。


「美優、ちょっと中庭行ってくるね」

「おっけぇ! じゃあ私は、隣のクラスのカップル見てくるね!」


あぁ・・・。

あの、ラブラブな帰宅部・・・。


「またあとで!」


そう言って、私は中庭に向かった。
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