君と過ごした100日間は。
私は、芦川くんのほっぺを突っついてみた。
でも反応はない。
やっぱり寝てるんだ。
「はぁー・・・」
よくこんなところで寝れるなぁ。
なんて関心して、思わずため息をついてしまった。
私は、ベンチの空いてるところに座る。
よく見ると、整った顔してる・・・。
まつげも長い。
男の子なのに、こんなキレイな顔してたら、妹さんはどれだけ美人なんだろう。
会ってみたいな・・・。
「・・・・」
なんだろ。
この寝顔、すごく懐かしいような気がする。
すごく見てて安心する。
私は思わず芦川くんの頭を撫でた。
それがいけなかったのか、芦川くんは起きてしまった。
「・・・あれ、芦川さん?」
「ごめん。 起こしちゃったかな」
芦川くんは少し寝ぼけてたようだけど、すぐに目が覚めて体を起こした。
「いや、起こしてくれてありがと。 おかげで午後の授業サボるとこだったよ」
そう笑顔で言われて、私は安心する。