君と過ごした100日間は。
ん?
亜梨朱?
恭弥?
「誰それ?」
「え、芦川くん、知らなかったの? あのカップルだよ。 あ、元・・・だけど」
そういえば名前知らなかった。
しかも、そのカップルの女子の方、何回も話したことあるような・・・。
「蓮斗くん、亜梨朱ちゃんと話したことあるよね? 何回も廊下で見たよ」
「え! そうなの?」
「う、うん・・・。 でも名前まで見てなかった・・・」
何も知らなかった僕に、雪菜が次々と説明し始めた。
「徳川亜梨朱(tokugawa arisu)ちゃん。 見てわかると思うけど、すごく小柄で、結構モテるの」
「あぁ・・・、確かに小さい・・・」
「で、角谷恭弥(sumitani kyouya)くん。 この学年で一番って言っていいほどチャラい人なの」
「そうそう、意外にかっこいいんだよぉ~」
いきなり高橋さんが話に突っ込んできた。
どうやらその角谷やらに気があるらしい・・・。