君と過ごした100日間は。



「芦川蓮斗です。僕の事情がありまして、引っ越してきました。よろしくお願いします」


まさか苗字が一緒だったなんて・・・。

ちょっとビックリだよなぁ。

私の苗字、この学校にはいないのに。

まぁ、私だけ1人ってわけじゃないんだから、同じ苗字の人がいたって、当たり前だけど。


「えぇっと、蓮斗くんの席は・・・」


先生は私の方をずっと見ていた。

あ、そうだった。

私の席、一番後ろの窓側だから、隣いないんだった・・・。

まさか私の隣にするとか・・・?


「じゃあ、雪菜ちゃんの隣にしようかなっ。 雪菜ちゃん、蓮斗くんと後で机運んできてくれないかな?」

「あ・・・はい・・・」


やっぱり私の席の隣になった。

しかも先生、私も一緒に机を運ぶってことだよね?

うー、朝は美優と話そうと思ったのにぃ・・・。


そうしてチャイムが鳴ったあと、私と芦川くんで机を運びに行った。
< 8 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop