君と過ごした100日間は。
「芦川蓮斗です。僕の事情がありまして、引っ越してきました。よろしくお願いします」
まさか苗字が一緒だったなんて・・・。
ちょっとビックリだよなぁ。
私の苗字、この学校にはいないのに。
まぁ、私だけ1人ってわけじゃないんだから、同じ苗字の人がいたって、当たり前だけど。
「えぇっと、蓮斗くんの席は・・・」
先生は私の方をずっと見ていた。
あ、そうだった。
私の席、一番後ろの窓側だから、隣いないんだった・・・。
まさか私の隣にするとか・・・?
「じゃあ、雪菜ちゃんの隣にしようかなっ。 雪菜ちゃん、蓮斗くんと後で机運んできてくれないかな?」
「あ・・・はい・・・」
やっぱり私の席の隣になった。
しかも先生、私も一緒に机を運ぶってことだよね?
うー、朝は美優と話そうと思ったのにぃ・・・。
そうしてチャイムが鳴ったあと、私と芦川くんで机を運びに行った。