キケンな花嫁修行~結婚相手が二人!?~四ノ宮蘭編
3。*゚離れないで
昨夜は二人でソファーに座って、本当に眠くなるまで話をしていた。
お互いの好きな食べ物、好きな曲、趣味や学生時代のこと。
今はすごく落ち着いている彼も昔はやんちゃだったとか、猫舌で辛いものが苦手で、実はお子様メニューみたいな料理が好きだとか……
真っ白だった蘭さんのページに、次々と新しいことが記されていくことが嬉しい。
そうしていつの間にか眠りに落ちていた私は、気が付くと蘭さんの肩に頭を乗せて寝ていた。
彼もまた私に寄り添うようにして寝息を立てていて、私達はソファーに座った状態で眠ってしまったのだった。
私の右手も、しっかりと蘭さんの左手に握られたまま──。