キケンな花嫁修行~結婚相手が二人!?~四ノ宮蘭編
どうなることかと思った同棲生活も、蘭さんと一緒だと不安は感じなくなっていた。

ただ、彼がいない一人の時間はやっぱり寂しい。


私はそれを紛らわすように、昼間は執事さんのお手伝いをすることにした。



「洗濯が終わったら私干してきますね」

「いえ!カンナ様にそんなことまでさせるわけにはいきません」

「私がやりたいんです。これも花嫁修行の一つだから」



そう言うと、執事さんは柔らかく微笑んでくれる。

最初は何かしようとするたびに止められていたけれど、私の頑固さに諦めたようで少しずつ家事を任せてくれるようになっていた。



料理はまったく得意ではないけれど、夕飯の準備も足手まといにならない程度に手伝う。

いつかは私の手料理を食べてもらう時が来るんだろうか……と、そんなことまで考えながら。


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