キケンな花嫁修行~結婚相手が二人!?~四ノ宮蘭編
「……大丈夫です」
私は膝の上に置いた手をギュッと握り、顔を上げて微笑んだ。
蘭さんがどう考えているにしろ、いずれ結婚することに変わりはないんだから、挨拶はちゃんとしておかなきゃ。
「行きます、パーティー」
「……ありがとう。皆君の顔を見たがってたから喜ぶよ」
安心したような表情で上着を脱ぎ始めた蘭さんだけれど、すぐに苦笑を浮かべる。
「でもきっと男ばっかりだからな……。君は可愛いし、狙う奴が出てきそうで心配だから、僕のそばから離れないで?」
「……はい」
私なんかを狙う人なんていないだろうけど、こうやって心配してくれるのは嬉しい。
でも、これもただの建前なのかな……。
疑心がぐるぐると渦巻き、ただでさえ出逢って日の浅い私には、彼の本心などわかるはずもなかった。
私は膝の上に置いた手をギュッと握り、顔を上げて微笑んだ。
蘭さんがどう考えているにしろ、いずれ結婚することに変わりはないんだから、挨拶はちゃんとしておかなきゃ。
「行きます、パーティー」
「……ありがとう。皆君の顔を見たがってたから喜ぶよ」
安心したような表情で上着を脱ぎ始めた蘭さんだけれど、すぐに苦笑を浮かべる。
「でもきっと男ばっかりだからな……。君は可愛いし、狙う奴が出てきそうで心配だから、僕のそばから離れないで?」
「……はい」
私なんかを狙う人なんていないだろうけど、こうやって心配してくれるのは嬉しい。
でも、これもただの建前なのかな……。
疑心がぐるぐると渦巻き、ただでさえ出逢って日の浅い私には、彼の本心などわかるはずもなかった。