キケンな花嫁修行~結婚相手が二人!?~四ノ宮蘭編
心の中で言い訳していると、蘭さんは突然タオルに包まった私を抱き上げ、そのまま浴室を出ていこうとする。



「きゃ……!ど、どこ行くんですか?」

「部屋に戻る」

「でも着替えが……」

「いいよ、すぐ脱ぐんだから」



──すぐ脱ぐ?

聞き捨てならない言葉にギョッとしていると、蘭さんは自嘲するような笑みをこぼす。



「好きな子の裸を他の男に見られるのがこんなに屈辱的だとはね」

「蘭さん……」

「ごめん、急がないって言ったくせに無理そうだ」



すぐに部屋に入ると彼はベッドに私を座らせ、待ちきれないと言わんばかりに唇を食べる。

昨日とは違う荒々しいキスに翻弄されながら、ベッドに押し倒された。


濡れた唇と、余裕のない表情を浮かべる蘭さんはなんだかとても色香が漂っていて、胸の鼓動が激しさを増す。


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