【一応 休】少しでも変わるのなら~この新撰組と共に~
薫「もしかして、起こしちゃいましたか?」
部屋には土方の布団が敷いてあり、何時も結わかれている土方の髪はおろされていた。
土「いや、これから寝ようと思ったところだ」
薫「…そうでしたか」
薫はいつも枕元に置いておく腕時計を見た。
薫『2時前……この人、今まで仕事をしていたのか』
土「寝られるか?」
心配そうに聞いてきた。
薫「大丈夫ですよ」
土方は、薫が大丈夫と言って安心したのか、少し微笑んで¨よかった¨とそっと呟いた。
土「じゃぁ消すぞ」
フッと ろうそくを消し、土方も布団へ入った。
今夜は雲があり、月が出ていない。
そのため外からの明かりが入らず、いつもより暗かった。
薫『今みたいな土方さんを見たら、鬼って言う人はいないだろ。まぁ、ここまで優しくされると少しビックリだけど……嬉しかったな』
薫の口元は綻んでいた。
そして、しばらくして目を閉じた。