【一応 休】少しでも変わるのなら~この新撰組と共に~

しかし
【子猫VS沖田】の戦いは、思いもよらない終わり方をした。





お互いすごい速さで駆け回っている。


沖田はそろそろ猫が庭に出るだろうとふんで、次の曲がり角で降りると思っていた。













沖「えっ!」



_______ドンッ








音を聞いて、薫と平助は駆けつけた。



平「おい総司、大丈夫か?」



大丈夫か。と言いつつ平助は庭に落ちたと思われる沖田を笑っていた。



沖「平助うるさいよ?」



若干、黒い…………



薫「で、どうしたら猫がそこに居て、沖田さんが廊下から落ちるんですか?」



猫は余裕の表情で、床の上で毛づくろいをしている。




沖「……………」



沖田は無言だった。



薫「もしかして、猫の方が一枚上手だったりして」


沖「!!」


沖田はパッと薫を見た。



平「あ、図星だな! 団子の一つくらい猫にくれてやってよかったんじゃないか?」



沖「平助くん?」


黒い、真っ黒だ。



薫はボソッと言った。



薫「平助、逃げた方が良さそうだ」


平「そ、そうだな」



そして平助は逃げ出した。





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