【一応 休】少しでも変わるのなら~この新撰組と共に~
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近藤、土方達が屯所に戻って来てから忙しかった。
重症者は少ないが、薫や山南たちは怪我人の世話をしている。
しばらく経ってから幹部達が近藤の部屋へと集められ、会議が行われた。
一通り怪我人の手当てを終えた薫は隊士から汚れた隊服を受け取っていた。
回収する時に
”なるべく綺麗にしてくれ”
と色々な人に頼まれた。この浅葱色の隊服にはそれぞれの想いが詰まっているのだろう。
しかし、返り血と思われる血液がどの隊服にもついている。
薫「綺麗におちるか?……しゃーない。いっちょやりますか」
意気込みを入れ、一生懸命洗い始めた。
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薫の仕事が一段落したのは既にお昼を過ぎた頃だった。
近「薫君お疲れ。一緒に一休みしないか?」
やって来た近藤の手には二人分のお茶をのせた盆を持っていた。
薫「そうですね、頂きます」
並んでお茶を飲んだ。
近「池田屋での出来事は未来にも残っているのだろ?薫君が知っている史実を、変える事はできたかい?」
近藤の問いに薫は直ぐ答えなかった。
薫「さぁ……どうでしょうね」
変えられた、変えられなかった。というはっきりした答えではなかったが、近藤は薫の表情を見て理解した。
近「ありがとう」
幸い
池田屋事件での死者は0人
負傷者はいるが皆、軽傷であった。