【一応 休】少しでも変わるのなら~この新撰組と共に~
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厠へ行ってくると行ってからだいぶ経っている。
心配になった斎藤は薫の様子を見に部屋を出た。
弟想いのいい兄貴だ。
しかし様子を見にいかなくても、
斎「…坂口。そんなとこにいたのか」
薫は湯のみを片手に縁側に座って庭を見ていた。
薫「あれ?どうしたんです?」
斎「……少し風に当たりたくなってな」
なぜか理由を変えた斎藤。
そして彼もまた薫の隣に腰を下ろした。
斎「部屋に戻らないのか?」
薫「ここの方が静かで落ち着くので」
確かにそうだ。
部屋の中はガヤガヤワイワイとして落ち着かない。
斎「なぁ坂口。…お前、最近寝ていないだろ」
いきなり斎藤に問われた薫は少しぎこちなかった。
薫「エッ?なんでですか?寝てますよ」
斎「何度か夜中に、こんな風に空を見ているお前を見かけた」
薫「じゃぁ斎藤さんも寝てないじゃないですか」
なぜか不服そうに言う薫。