【一応 休】少しでも変わるのなら~この新撰組と共に~



山南は薫を部屋に通した。



薫「お仕事が忙しいのに申し訳ありません」



山「いいんですよ。薫君と話すのはとても面白いので」


そう言って山南は微笑んでいた。


山「ところで、どうしたんです?」



薫「……あー。
…ちょっとある事がありまして、
どう解決していいか分からないんです。頭の中で、こう…糸がこんがらがっちゃうような…」




山「なるほど。そこまで薫君の頭を悩ませるようなことなのですね。
でも、もしかするとその悩みには、
正解は無いのかもしれませんよ」



薫「……え」


なぜか山南は見通しているような感じだった。



山「いや、薫君がどんなことで悩んでいるのかわかりませんよ?でも、悩んでも悩んでも答えが出ないことは誰でもあります。そういう悩みは正解が無い答えが無いと私は思いますよ」



この答えを聞いて、体がスッとした。


山「行動して、もし間違っていたのなら修正すれば良いと思いますよ」



薫「おお〜!」


薫は思わず拍手をしてしまった。


薫「あ。すみません。つい…。
山南さんに聞いてもらって本当に良かったです!ありがとうございます」



山「お役に立てたようで何よりです」



やはり山南は仏のような微笑む。
聞いてもらって良かった。



薫「お忙しい中、お邪魔してしまいごめんなさい。ありがとうございました」


薫は山南の部屋を後にした。

先ほどの表情とは全く違う、何かを決心した表情に変わっていた。

< 190 / 190 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop