【一応 休】少しでも変わるのなら~この新撰組と共に~
隊士達を見送って寺に続く階段をのぼった。
「あ?何だアイツ?」
俺の目線の先には寺の正面の階段に誰かがいる。
それも変な格好をしている奴。
昨日、総司が言ってたのって……
近づいてソイツを見ると死んだような顔をしていた。
生きてんのか?
あ。呼吸はしてるな。
死んだような顔は訂正しよう。
゛死んだように寝ていた゛に。
仕方ねぇな。一応起こすか。
「おい。起きろ」
……反応無し
「こんな所で寝てちゃぁ風邪ひいちまうぞ」
揺すろうとコイツの肩に手をかけた。
着ているものが少し湿っているな。
昨日の雨に濡れたんだろう。
「ん?」
コイツやけに温かいな。本当に風邪でもひいちまったか?