【一応 休】少しでも変わるのなら~この新撰組と共に~
【土方side】
原田が連れてきたガキ。
背の高さは平助と同じ……いやコイツの方が高いか。
髪は癖がなく綺麗な黒髪だが、長さは短い。
細い身体にしては脚を見る限り、まぁそこそこは鍛えているのだろうか。
それより、俺は見たことのない格好をしている事が気になった。
どう見ても袴などではない。
まぁ、一旦それは置いてガキに質問した。
「お前は何者だ」
俺がそう聞くと、ただの一般人と答えやがった。
ふざけてるのかと言おうとしたら総司の
ヤツがコイツの首に刀をあてていた。
総司がむきになるのは珍しいな。
ガキは怯えているのか、俯いて肩が震えていた。
そして微かに聞こえた
¨血の臭い ¨
なぜ言ったのかは分からなかった。
すぐ近藤さんが総司に刀をしまわせ、
『坂口 薫』と名乗ったガキは近藤さんの質問に大人しく答えた。