【俺様番外編】役者達の日常
斎藤さんは目の前の烏龍茶を飲んでからニコッと笑った。



「慎也君って固いイメージしかないからびっくり。でもそのギャップ、たまんないね。」



その目…。



相当誘われてる気がするんです。



「やっぱり飲みましょうか…。」

「本当!?飲も飲も!!」



俺はどうかしてましたね。



要するに斎藤さんの誘惑に負けたんです。



烏龍茶がウーロンハイに変わってから2時間、斎藤さんは酔ってる。



俺はまだ正常な頭の中。



「慎チャン彼女いないの~?」



いつの間にか酔った勢いで俺を『慎チャン』なんて呼んでる…。



そして斎藤さんの目が最高に色っぽいから俺は酒よりそっちに酔ってしまいそうだ…。



「彼女は作らない主義です。じゃ、そろそろ帰りましょうか。」

「どこに帰るの?」

「今日は家に帰ります。送って行きます。」



そう言って斎藤さんと歩いて店を出た。


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