【俺様番外編】役者達の日常
親父は険しい表情のまま動かない。



マジでダメか~…。



「おじさん久しぶり!!」

「日向君!!大きくなったな~!!」

「まぁね!!で?今回は柊太を迎えに来たの?」



日向!!


頼むから変なこと言うなよ?



「そうだけど柊太が帰らないの一点張り。日向君からも言ってやってくれ。」

「それはムリだよ。だって柊太がいなきゃこの店回らないから。何が何でも柊太は帰さないよ?」

「日向君まで…。」

「おじさんもわかってるんでしょ?柊太がどれくらい本気かって事。」



日向がそう言うと親父は黙ってしまった。



今までは俺は親父の行った通りに生きてきたから。



これからは自分の意志で生きていく。



「柊太、もう一杯飲ませてくれ。」

「かしこまりました。」



同じ酒を親父に出した。



蓮兄は黙ってビールを飲んでる。



日向は猫かぶったままで親父の横に立ってた。



「柊太が作った酒はうまいな…。」

「かなり修行したから。毎日朝が来るまで。」

「そうか…。俺は手ぶらで帰ればいいのか?」

「そうだね。母さんにはごめんって言っておいて。」

「分かった。会計。」



よかった…。



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