【俺様番外編】役者達の日常
初めてのタイプだ…。


「秋山仁。そっちは?」

「高橋…。」

「下の名前。」

「高橋。」

「そ。じゃあ高橋、乾杯。」

「乾杯。」



なぜか『高橋』としか名乗らないキャバ嬢と一緒に飲んだ。



高橋も怪しい。



偽名だと思った。



でもそんなのは別に気にしない。



高橋が無償に気になったから。



「強いな高橋…。」

「お姉様を舐めないでいただきたいわ。」



そんな事を言ってても、俺らのペースについて来れる女なんてそういない。



最後は高橋が潰れた。



「もう飲めない…。」

「じゃあ行く?」

「どこに?」

「俺の家。」

「それはどういうっ…。」



あ、やべっ…。



トイレに駆け込んだ高橋は1時間経っても戻って来なくて、猫と付き合ってる隼人は既にいない。



裕介と海も珍しく持ち帰りが早かった。



「俺帰るぞ。仁は?」

「まだ飲んでくから先帰っといて。」

「あいよ~。」



皆帰ってしまった…。



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