【俺様番外編】役者達の日常
何だか心地イイ…。



柊太君の腕の中は思ってた以上に暖かかった。



「先生って一人暮らし?」

「うん。何で?」

「俺の家には事情があって呼べないからさ…。行っちゃおうかな?って…。ダメ?」

「ダメじゃない。早く二人になりたい…。」



力強く抱きしめられたあたしは潰れてしまうんじゃないかと思った。



7歳も年上のあたしを受け入れてくれるの?



「ここの次の駅、あたしの家の近くなの。そこからコンビニに向かって歩いて。その上があたしの部屋だから。」

「入ってていいの!?」

「ん…。104。」



そう言ってあたしは柊太君に部屋の鍵を渡した。



見られちゃマズいものなんてないハズ。



元カレグッズはとっくに処分したし。



「あ、クローゼットはあけちゃダメだよ?」

「了解。」



そう言って離れる瞬間に軽くキスをしてくれた。



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