【俺様番外編】役者達の日常
酔いも覚めたみたいでその辺にあった書類を勝手に見てる…。



「へぇ~、業績上がったみたいだね。」

「俺がやれば上がるしかないだろ。」

「それはこっちだけに集中出来るからでしょ?全部任せられたらどうなる事か。」

「うるさい。」

「ねぇ音哉、ビジネスしようか。」



何でお前とビジネスなんだよ。



俺とは違う業界だろ…。



「あたし、あの会社だけで終わる気はナイの。」

「は?」

「音哉が持ってる会社、半分ちょうだい?」



何をバカな事…。



アホか。



「半分くれたらあたしもあげる。」

「何を…。」

「あたしを。結婚してあげてもイイよ。」



バカか?



何で日香琉と…。



「よく考えてみな?あなたが社長に就任したらあたしが半分手伝うって言ってるの。それに今の家の会社もあなたのもの。どう?」

「エルエルが俺の…。」



唯一進出できない美容部門が俺に…。



それに日香琉付き…。



「悪い話しじゃねぇな。でも俺が社長だ。」

「別にあたしは社長の地位が欲しいわけじゃないもん。副社長にでもしてくれてイイわよ。」



話しがわかる女だな…。



< 641 / 791 >

この作品をシェア

pagetop