【俺様番外編】役者達の日常
夕方に出てって明け方に帰る莉子。



莉子の着替えが俺の部屋に増えた。



「おかえり。」

「ただいま。」

「抱きしめて?」



いつも通り抱きしめた。



でも莉子の抱き着く力が強い…。



「お店辞めた…。」

「そう。これからどうすんの?」

「ショップ店員の面接に受かったよ。」

「おぉ!!すげぇじゃん!!」

「ありがとう秀吉…。」



一緒にいれば俺の失恋の傷も癒える気がした。



莉子の笑顔が見たいから、だから俺も毎日莉子を抱きしめた。



そんなある日、夜に家に帰ると莉子の荷物が全くなくなってた。



『今までありがとう。秀吉大好き!!』



そう書かれた置き手紙だけが俺の部屋のテーブルに残されてた。



何だコレ…。



もう俺は必要ナイのか?



また大事な物を失う?



あ、俺が気持ちを伝えなかった…。



俺も莉子が大好きだって…。



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